酒都西条からこんにちは

40代おっさんのつぶやき

家飲みをしなくなった

今週のお題「家で飲む」

 

最近、家で酒を飲んでない。ただ、酒が全く飲めないわけでもない。わざわざ、買って迄、飲まないだけだ(頂き物のお酒とかは飲んでいる。無くなったらそれまで)。そもそも、お酒の美味しさって良くわからない。美味しいな~って思うのは、のど乾いた時のビールの一口目、あれは判る(プレミアムモルツ、クソうめー)。但し、二口目、三口目になると、もはや惰性で飲んでるような気がする。

 

そんな、僕も家飲みを全くしてなかったわけではない。昔は毎晩、飲んでいた。ほぼ、30年近く前になるだろうか?高校を卒業して、大学生になった当時は調子乗りまくってたこともあって、酒、タバコ、女に狂っていた。あっ、女に関しては一人で狂ってただけなんだけどな!(モテたいね~(非モテの永遠の課題))

 

当然、家でも酒を飲む。あの頃は夜家にいて、外出する予定が無ければひたすら飲んでた。そして、ふらふらになりながら寝るという日常を繰り返していた。

 

社会人になっても飲酒の習慣は変わらなかった。会社が終わり、店で飲んだ時は別として、夜、家にいるときは晩酌を欠かさなかった。

 

ただ、ポテトチップスの袋を開けると最後まで食べきってしまう僕のことである(ハウス!!(犬のしつけ)が効かない人)。酒もあるとあるだけ飲んでしまう。睡魔が襲ってきて寝れればいいんだけど、寝れないときはエンドレスに飲む。結果、家で足腰立たなくなり、這って便所に行き、吐くってことも頻繁に行っていた。

 

当然、次の日の会社は完全な二日酔いである(目は充血し、酒臭い)。

 

又、飲む酒も変わっていった。ビール→日本酒、ワイン→乙種焼酎(霧島やいいちこ)→甲種焼酎(イオンとかで売ってる4リットル2000円位の焼酎)と酔えればいいやって感じのものに。コスト重視である。今だったら、ストロング系酎ハイとかいくんだろうな~。

 

今思うとその頃の僕は寝る前に酒を飲むっていうルーチーンに支配されていた(酒を飲まないと夜、寝れないと思っていた)。ただ、酒を美味しいとも思わなくただただ、惰性で飲んでいた。

 

しかし、いつまでも若いわけではない。年を取るとだんだん、酒が次の日に残るようになってきた。

 

そんな時に事件が起こった。

 

当時、大阪市内に住んでた僕は仕事が終わった後、後輩と居酒屋にいた。そいつは酒乱気味のやつで、酒を飲めば飲むほど目が座ってくる。こちらも負けずと酒を飲む。最初は面白がって相手をしてたんだが、飽きてきてこちらもついつい、酒量が進んだ。会計をしたのまでは覚えている。

 

その後、気づいたら僕は長堀通(大阪のメインストリート)に一人で倒れていた。起き上がるとシャツは血まみれになっている。眼鏡もグシャグシャに壊れている。「なんで、こんな所にいるんだ??」って思ったけど、さっぱり記憶にない。ただ、羞恥心だけはあったので、慌てて荷物をまとめ、家に帰った。

 

家に帰り、鏡で自分の顔を見てみると血まみれである。どうやら、顎に5cm程の切り傷がある。財布等の貴重品はどうやら無事のようだ。訳が分からなかったがへべれけだった僕は取り合えず風呂に入って寝た。

 

次の日は幸いにも休日だったので、病院にいった。行った病院は大阪のミナミの繁華街の近くにある病院。ここは繁華街の近くにある病院なのでお酒を飲んだ後に担ぎ込まれてくる人が後を絶たない。丁度、僕が待合室で順番を待っていると一台の救急車が到着した。病院、救急の人の話を盗み聞くと道端で意識朦朧として倒れこんでいる所を運びこまれたらしい。救急なので僕より先に診察室に入っていった。どうやら、酒の飲みすぎのようだ。問診室なので細かい会話は聞こえなかったが、急に病院関係者の大きな声が聞こえてきた。

「やめてください、やめてください」

「あっ、あっ~」

(ブリブリブリブリ)

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一瞬の静寂の後、ほのかに匂う香り、ジャスミン、いや違う僕もよく知ってる匂いだ!

(てめぇー、ウンコもらしやがったな!!)

 

その後は慌ただしく問診室に出入りする看護師さん、絶叫する医者、運び込まれるブルーシート、まき散らされる消毒剤。まさに病院はカオスになった。

他人事だと笑ってられない。OPP星人(おなかPPにすぐなる人)である僕も酒飲んで前後不覚になるとこうなる可能性はゼロではない。

その後、僕の順番が来て診察を受けた。

「どうしました~」

「顎に切り傷ができまして・・・」

「何で切りました~」

「(それは僕にも判らない)」

という会話をし、お薬をだしてもらった。どうやら、切り傷はもう、癒着しかけてるので縫うことは出来ないそうだ。それにしても、医師の態度はすごく事務的だった。どうやら、この街では日常茶飯事の事柄なんだろう。ちなみに切り傷跡は未だに残っている。

 

若いころは酔っぱらって、寝ゲロを吐いたこともある(意識はあるんだが、体は起きない)。又、家に帰りつくまでに体力がつきて、道端で寝たこともある。しかし、今回は僕は40歳位の年齢だった。完全に記憶が飛んで道端で倒れてる、しかも出血してるなんてことはあってはならない(衣服もそんなに乱れていなかったし、乱闘したとは思えないが)。もしかして、誰かを巻き込んだんじゃないかと思い、ただ、ゾッとした。

 

そのようなことがあって、家で酒を飲むことをやめた。やめてから気づいたんだが、夜、酒を飲まなくても寝ることは可能だった。また、その分、空いた時間でジョギングいったり、本読んだりして時間を有意義に使えた。まあ、たまに飲み会等に参加すると少量の酒で酔っぱらうようになったんだけど。

 

これで、酒はやめる(ほとんど飲まない)ことが出来た。ただ、タバコだけは未だに吸っている。タバコもそろそろやめなあかんな~。