酒都西条からこんにちは

40代おっさんのつぶやき

川崎・登戸通り魔事件で考えること

朝から、痛ましいニュースを見た。川崎市の登戸で通り魔事件が起こったらしい。

19人がけがをし、内、2人が死亡、尚、加害者もその後、自ら首を刺し、死亡したそうだ。被害者のこと、およびその肉親のことを思うといたたまれない気持ちになる。

 

この手の事件が起こるとマスコミはそこに至った原因を考えようとする。加害者の家庭環境、精神状態、交際状況など。しかし、加害者が死んでしまった今となっては真相は闇の中である。

www.byosoku100.com

このブログ主も書いているが、狂った人について語っても仕方がない。通り魔事件を起こすほどの極端な例ではないが、僕たちの属するコミニュティの中でも話の通じない人ってのはどうしてもいるのがこの世の中である。その人と同じ価値観を共有するってのは無理がある。

 

過去の事例も調べてみるべく、wikipediaでも通り魔事件について調べてみた。

ja.wikipedia.org

これを見ると、2000年以前に4件、2000年代に7件、2010年代に18件の通り魔事件が起こっている。これだけを見ると、近年、通り魔事件が増加してるって思うかも知れないが、ちょっと待って欲しい。

覚えているだけでも、2000年以前に限ると、「津山事件」、「帝銀事件」、「西成区麻薬中毒者殺人事件」、「地下鉄サリン事件」等は載ってないし、2000年代になると「キレる17歳」の事件は載ってない。これらも通り魔事件といえるんじゃないかな?(事件はどれも悲惨なのであえて、リンクは貼らない)現在は通信網、交通網が発達したこともあり、事件ってのはほぼリアルタイムで判るけど、昔は地方の情報ってのはなかなか伝達されなかった。又、近年の事件の方が記憶に残っていることもあるし、どうしても取り上げられやすい。

 

次にマスコミでよく言われる近年は悲惨な事件が多いってことも調べてみる。

honkawa2.sakura.ne.jp

 

まず、他殺による死亡者数の推移について調べてみる。

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これによると、他殺者は1955年をピークに徐々に下がっている。一方、自殺者数は1955年を境に徐々に下がっているが、近年徐々に増加している(失業率とほぼ連動している)

 

次に他殺数と殺人志望者数について見てみる

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これも、近年減少傾向を示してみる。医療技術、緊急医療の向上も一因とは考えられるが、近年でも前年比でほぼ減少傾向なので事件数が減っているのであろうと考えられる。

 

最後に、日本と外国とを比べた他殺率について見てみる

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米国が飛びぬけて高いが、この中で日本は一番低い値を示している。尚、ここには載せてないが、アフリカ、南アメリカの国々は他殺率はもっと高い。

 

最近、SNSで話題になった交通事故の件もそうだが、過去に比べ交通事故死亡者数ってのは減ってる。ある程度年を取った人は判ると思うが、行政が昔は歩道ってのが無かった道にも歩道(自転車用通路)を設けてくれたりしてくれてるのも要因の一つだろう。他に自動車の性能向上、上にも書いたけど医療技術、緊急医療の向上の大きな要因だとは思うが・・・・

 

近年はSNSの発達で痛ましい事件が起こると、直ぐに情報が出回る。また、今はリアルタイムで市井の人の意見が直ぐ発信できる、見れる世の中になっている。リアルタイムってのが曲者で感情のままにSNSに書き込む人が後を絶たない。

 

一呼吸置いて、発信してみませんか??